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  藤宮史の芸術作品



  藤宮史の芸術作品は、平面作品と立体作品に大別できる。これらは1981年、82年頃のごく初期の試作時期から、ほぼ同時に制作が開始された。

  平面作品では、具象、抽象を問わず、また心象風景と思われる作品がつくられ、それらは鉛筆、色鉛筆、パステル、透明水彩絵具、不透明水彩絵具を使用し、筆、ペン等で画用紙に描いたもの、また不透明水彩絵具を使い木版とバレンを使って印刷したものなどがあった。また83年頃からポール・セザンヌの影響下で油絵具を使い始め、印象派のクロード・モネの描法を模倣した作品がキャンバス、薄ベニヤ板で制作したものが現れる。1985年頃、池田満寿夫のエッチング集冊子制作の範にならって小型エッチングプレス機によりエッチングの試作が開始される。そして、1990年からクルト・シュビッタースの即物的手法、ポップアートの影響下でファション雑誌等のカラー印刷ページを使用したコラージュ作品が70枚ほど制作され始め、1992年まで継続される。1996年頃、グラフィック・アート的に擬人化された猫の木版画が数点制作され、2000年から2001年にかけて40数点の木版画が制作された。また、漫画家永島慎二の影響下で木版画による漫画が2004年に制作され始め、2015年現在まで約300枚の木版画による漫画が制作された。

  立体作品では、1982年頃、白熱電球、耳をモチーフに檜材、ラワン材、集合木材の小さな木片を彫刻刀で造形し、ニス塗装したものが現れ、またジャスパー・ジョーンズの影響下で粘土、石膏、白セメントを使用した顔面トルソが制作され始めてゆく。それから、1990年には靴のあき箱を利用した顔面トルソ作品が制作され始めた。

  当サイトでは、藤宮史の木版、銅版による漫画作品、顔面トルソの箱作品を紹介してゆくものである。

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